どうなる!? 東かがわ市の公共交通

2025年度、令和7年度がスタート。この1年も頑張っていきます!また、今年で市長就任7年目を迎えます。2期目も折り返しました。これからも東かがわ市のため粉骨砕身、頑張っていきますのでよろしくお願い致します。

市長就任前からずっと議論が続いている政策の中に「公共交通」があります。特に、免許返納をされた高齢者の皆様を中心に、皆様の交通をどう守っていくかが課題です。それくらい重要な問題でもあるため、拙速に事業を始めるわけにはいきません。

令和3年に「地域公共交通活性化協議会」を立ち上げ、東かがわ市の交通政策を議論を重ねており、これまでに実施してきた公共交通政策は、当協議会を経て実証事業の実施や振り返りを行い、本格実施の是非が議論されています。JR、バス、タクシーの交通事業者さん、利用される地域住民の皆さんはもちろん、大学教授、国県市の担当部署等で構成されているこの協議会。議事録を見るだけでも様々な情報がありますので、お時間ある方は是非ご覧ください。

具体的には、これまでに実証事業として以下の施策を試してきました。結果的に見送った事業もあるため、時に「無駄だったのではないか」と言われることもありますが、「これは違う」ということがハッキリすることはいいことだと考えています。

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◎グリーンスローモビリティ(ゴルフカートみたいな乗り物)

  ⇒ドライバー確保が難しく事業継続が困難

◎ボランティア乗合タクシー

  ⇒ニーズが少なく事業継続が困難

◎タクシーチケット

  ⇒ドアtoドアによる利便性が現段階で最適と判断

※「コミュニティバス」のご意見もよく頂きますが「停留所までの歩行が必要」「制度がある自治体でもほほとんど利用されていない」等の意見がも多く、東かがわ市で実施する予定はありません。

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さて、今年度。上記の実証事件、協議会での議論、そして市議会議員の皆様にもご審議を頂き、東かがわ市は「タクシー」と固く連携し、バス路線の維持を中心に進めていくこととし、今年度より「タクシーチケット」を本格的に導入しました。また、全国的なドライバー不足により、JRやバスの運行本数も減便が続いています。バス会社の経営を安定させるため、併せて、赤字の市内路線を維持していく運行経費補助も行っています。加えて、通勤・通学する方々がバス・JRを併用できるように「モーダルミックス事業」も進めています。各事業の概要と予算額は以下をご参考ください。

【2025年度公共交通関係事業と予算】

〇タクシーチケット:2250万円

  ⇒年間18,000円分のタクシーチケットを免許を持っていない高齢者に配布

〇大川バス運行経費補助金:1485万円

  ⇒大川バスの市内路線を維持するため、同社の運行経費を補助する

〇福祉バス運行:715万円

  ⇒高齢者、障がい者の皆様が大川バスの市内全区間を100円で利用できる制度を維持

〇タクシー2種免許取得支援:30万円

  ⇒タクシー人材確保のため、免許取得にかかる費用を補助する

〇モーダルミックス推進:30万円

  ⇒JR引田-三本松間において、JR定期で同区間のバスを利用できる制度を推進

これらの事業は「予算概要」からもご覧いただけるのでご参考ください。

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タクシーチケットは、私が市長選挙に初めて挑戦したときの「公約」でもありました。市議会に否決されたこともあり、正式に政策として実現させるために6年の歳月を費やしたことに、市民の皆様に申し訳なく思うと同時に、これからもよりよい公共交通政策を進めていけるように尽力します。