父の他界

今春、父が他界しました。73歳でした。この夏、初盆を迎えました。
作夏より肺炎を患い、入退院を繰り返していたのですが、4月に行われた市長選挙の告示直後、入院先の医師から治療を終える旨の連絡を頂きました。その後、いつどうなってもおかしくなかった状況から、私の選挙が終わるまで、選挙後の初議会が終わるまで待ってくれた、強く優しい人でした。

私や弟にはとても厳しい人で、子ども時代はたくさん叱られました。私自身が大人になり、そして父になりその厳しさを理解できるようにはなったものの、大人になってもやはり厳しい父は厳しい父でした。

一方、初盆を迎えるまでも多くの方々から「お父さんはええ人やった」「いつもニコニコして優しい人だった」というお声を頂く機会がたくさんありました。私の父像とのギャップを感じつつも、周りの方々と楽しい時間を過ごしてきたんだと思います。

今の生活の各所で父との思い出が蘇ってきますが、父のいない生活にも少しずつ慣れてきました。ただ、惜しむのは父と私の2人で撮った写真が、どれだけアルバムを見返しても1枚しかなかったこと。10年以上前、東京で会社員をやっていたとき、仕事で上京してきた父と二人で飲んだときに撮った写真、1枚だけでした。もっと、2人の思い出を残しておけば良かったと悔やむばかりです。

いずれにしても、父に恥ずかしくない人生を歩むべく、これからも頑張ります。
また、父の73年間の人生に関わって頂いた全ての皆様に、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。