Can you speak English?

中学生の時、英語を習って「とりあえず何か言ってみたい?」というときに真っ先に出てくる言葉が、タイトルの「Can you speak English?」だったりしましたよね。

来月の8月17日、中学生海外研修事業として、16人の中学生がオーストラリアへ旅立ちます。希望者を募ったときは市内各校から40名近くの応募があり、選考かなり大変だったと聞いています。オーストラリアでは現地校や現地語学学校の生徒たちはもちろん、受け入れ先となるホストファミリーとの交流が行われます。約1週間の研修を終えた後は、自らの経験を成果発表等を通して、自校で行けなかった生徒たちにも還元してもらう予定。特にここ数年はコロナで身動き取れなかったので、やっとの思いです!

 

って、何で、東かがわ市で英語なん?

東かがわ市教育の大綱では、「主体的に未来社会を生きるひとづくり」を基本理念掲げており、その理念に至るため「国際化に対応できるコミュニケーション能力」をひとつの柱として、英語教育事業を前市長・前教育長の時代からずっと続けています。

例えば。東かがわ市はこども園の担当を教育委員会に置いていて、さらに三本松高校との連携も教育委員会で担当しているので「保幼小中高の連携」が図れることが強みの一つです。(ちなみに、多くの自治体では、小中学校は教育委員会、保育園などの未就学児施設は市長部局と、所管部署が大きく分かれています。小中学校の文部科学省と保育園の厚生労働省で管轄が異なるからですね。)その中で、こども園・小学校・中学校で国基準を上回る英語時間を確保しつつ、英検や英語技能検定も推奨しており、中学三年時に英検3級を取得できる子も、香川県内の平均を大きく上回っています。

また、Hi-Ec(Higashikagawa International English Club)として、英語によるコミュニケーションを通して、中核となるリーダーの育成も図っています。彼らは、イベントで英語プレゼンを披露したり、英語のみで過ごす合宿を経たりと重厚なカリキュラムが組まれています。私も「英語のみでスポーツする」という企画でHi-Ecの皆とパークゴルフに参加したことがありましたが、「Don’t be shy.」「Oh! Fantastic!!」「Nice Shot!!」「Don’t worry! 」「Really!?!?」で乗り切って、中学生相手に大人げなく優勝してしまったことはいい思い出です。。。

とはいえ、英語はあくまで言語。ツールのひとつですよね。英語を学ぶこと、喋れる、聞ける、書ける、読めるが目的ではない。昔より今、そして、今より未来の方が多様性社会が進んでいきます。自分とは異なる価値観をもつ人たちと、どれだけコミュニケーションが取れて、自分の意思を伝えることができるか。それが「主体的に未来社会を生きる」姿です。

私も外国に行ったとき、ディスカッションは全くダメでも懇親会では一番盛り上がったり、職務質問を切り抜けたりしましたが、求められるのは英語力ではなく、コミュニケーション力でした。それはたどたどしくても、自分の意思を伝えようとする姿勢や、外国の方と楽しもうとするノリや、未知の世界に飛び込んでいく勇気だったりします。そんな力をこどもたちにつけてほしい。「Don’t be shy.」の精神です。。

彼らの未来が楽しみだー!!!